セブン&アイ、電子書籍市場に本格参入

セブン&アイ・ホールディングスが雑誌の電子版に掲載された商品を自社の携帯端末の通販サイトを通じて簡単に購入できるサービスを今年度中に始めることが3日、わかった。大手流通小売りが電子書籍市場に本格参入するのは初めて。

セブン&アイは先月中旬から、米アップル社製のiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)のアプリケーションから雑誌の一部を閲覧できる「セブンde立ち読み」を運営している。新サービスはこれを拡充する格好で、雑誌の記事だけでなく、掲載された衣料品やアクセサリーなど気に入った商品を購入できるようにする。

 対応する多機能携帯端末もシャープやソニーなど対象を広げる予定。同サービスには主要な出版社や音楽ソフト関連企業などが参加。セブン&アイでは800誌程度の雑誌の電子版の導入を想定している。ネット通販経由の売り上げの一定額を参加企業に還元する。

 購入した商品は指定したコンビニで送料無料で受け取れるようにするほか、通販で需要の高い商品の一部を店頭に置くことを想定している。平成23年度中には電子書籍のダウンロード販売も始める予定。セブン&アイは、ネットと店舗が融合することで、集客力アップにつなげたい考えだ。

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